風葬

金魚鉢一杯のガムシロップの中には嘘だとか蜃気楼だとか高層ビルだとかが一緒くたに入っているけれど、強い陽光のせいでどれも境界線を無くして混ざり合ってしまっているから、僕が小指でかき混ぜてからもう一度君の世界を作り直してあげる。

新しい世界はきっと退屈だろうから、隅っこを千切っておくからまた時々遊びにおいでよ。