左眼

ぼうっと浮かぶ太陽をぼんやり眺めている。外で洗濯物がカタカタと揺れて、ソーダの入ったグラスは表面にびっしりと水滴をつけている。

無菌室のように生きている感覚の無いこの部屋には空調の無機質な風が良く似合っていて、僕はきちんとこの部屋で君の帰りを待っているのです。

生きていないものとして。