2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

泣いちゃいそうだ、

僕を照らした電球はいつの間にか割れていて、それでも柔らかそうで、破片に手を伸ばしたら 手が切れて血が出た。温かな鮮血を水道水に溶かしながら、いつの間にか僕は泣いていた。

さよなら半月

中野から高円寺まで煙草すいながら歩く 少しの眩暈と一緒に歩く空には半月で、時々疲れ顔した人達乗せた中央線が嫌に明るい色で走ってく。その中に君がいても気付かないぐらいの速さで走ってく。「さよなら半月、また来て2月」僕 メロディーもリズムもない…

「君は誰を好きかい?」

雨のあとの晴れた日には、何でも許してしまえそうになる「言えなかった言葉をするりと言えそうで」 そんな歌もあったな、僕はまだそこにいるかい、目をこらして見つけてくれよ。今ならどんな歌でも歌えそうなんだ。欠伸のあとの柔らかな午後の日差しの中で僕…

最良の日の為に

いつだって僕達の明日は良き日なのだから、今日はこうして泣くのだろう? 目隠しして歩いた先に僕がいなくてもどうか悲しまないで欲しい君の明日は良き日なのだから、 ちゃんとその準備をするんだよ道の先の橙色した光をこぼさないように目隠ししてても真っ…

夜間飛行

眩暈の中で夢を見た、 足元の覚束ない5月の終わりに何を歌おうか僕は瞬きの中で夢を見たとても優しい とても温かな目を開けて、その夢が終わった時僕は少し泣いて それから蛇口ひねって一口、水を飲んだもう終わろうとしている5月の片隅で何を歌おうかとて…

白痴ごっこ

君の泣いてる理由が嫌なぐらい分かるから、僕は笑いながら何も分からないふりをした。僕達こんなに悩みながら、それでも最後は決まって死んでしまうのだからだったら出来ることがあるはずだ。終わりがあることは悪いことじゃない。いくつでも失って、それで…

君の帰りを待つ足

もうちょっと、 あとちょっと、 僕は死んだのだ。唐突に。歩み寄った足は回れ右して帰る。僕はいないのだ。この水槽に。この水温の中で死んでしまおう。唐突に。突然に。 そして「また明日」歌いながら、遊ぶ。 一人で遊ぶ。 影踏んで遊ぶ。 気付けば1組多…

short film

擦り切れたビデオテープ、フィルムの中の君が手を振る。霞んで見えない逆光みたいな景色の中、君が笑っているのか泣いているのか分からなくて目を細めるけど、暗くて何も見えないよ。短い映画はそこで終わる。ハッピーでもバッドでもない終わりが僕らの前に…

crawl

何もかも少し前のことなのに、 何もかも全て遠い写真の一枚でもあれば何もかも思い通りの元通り、なんて風に上手く出来てはいないけれど何故だか何一つ上手く思い出せない、 暗くて深くて広い海をあとどれだけ泳げば君んちのドアをノック出来る、もうない、 …

悲しくて泣いた、 僕の左手はもう君の右手とは結ばない 今はただ時間が早く流れてこの気持ちを押し流すのを願うことしか出来ないのに深い夜が来ても眠れず、 僕は残酷なほどゆっくり流れる時間の中で心から温かな血を流す。 君の横で何気なく笑う僕はここか…

足音立てて歩こう

僕らバタバタ足音立てて、せわしなく絶えず歩いて なのに見える景色はあの日よりずっと霞んだ夜の中、至るところで死神が手招きしているようなそんな毎日を歩き続けている。時々は誰かと手を繋ぎ、時々は一人で、僕らは歩き続ける。どんなに寂しくても、どん…

10.05.20 01:26

僕が電気を消して瞼を閉じる間に、世界もそっと終わればいい。それがどんなに小さな世界でも小さな僕には広すぎるから。 雨の降る夜は、いつだってあの歌を思い出すよ。 雨がいつか止むのなら、今日は雨のことばかり考えていても良いと思うのだ。 雨が降る、…