相対的な愛

土の匂いのするアコースティックギターで彼女は歌う、

「どんな愛も恒久的でないのなら私は何をするのが正しいの?」

狭い部屋で爪を噛みながら、彼はぼんやりと思う。

「すぐに尽きるような命なら、何を重ねれば良いの?」


君達は綺麗で、僕はただ目を伏せて笑うしかなかった。