カボチャの冷製スープ

まだ五月下旬だというのに日光はすでに夏の如くぎらついており、僕の肌はじりじりと焼かれて暑さを感じていたので逃げ込むように自分の家に帰った。

僕はコンビニで買った缶ビールを冷蔵庫に入れるとグラスに氷を二、三個程落としてそこに麦茶を注いで飲んだ。
やっと感じる涼しさに体温も漸く均衡に保たれたようで、さっきまでぼやけていた視界も今では非常に澄み、そうして午後三時にして漸く空腹を感じる事に成功したのである。

僕はトースターに食パンを二枚放り込むと、次にボウルにツナとアボカドとマヨネーズを入れて丁寧にすり潰した。
丁度それが終わる頃にはトーストも焼きあがったので、僕はすり潰したそれをサンドイッチにして食べた。

そして食べ終わると冷蔵庫に冷やしておいたカボチャの冷製スープを取り出してゆっくりと飲んだ。


そうして僕の夏は始まったのである。