爪を切る

少年は切りそろえた爪を月の光のもとで丁寧に調べると、カーテンを閉めて熱い珈琲を飲んだ。

ベッドサイドの机の上には真新しい葉書と綺麗に削られた鉛筆が置かれていた。


少年は朝を迎えるための幾つかの個人的な儀式を終えると、物語を終わらせるために眠った。