無題

立ち眩む朝には何者かの青い指が頭蓋骨をするり通り抜け僕の記憶を丁寧に連れ去っていく
その事を早く司令塔に報告しなくてはならないのだけれど薄らいだ意識は何時も其れを忘れさせる
剣のような朝焼けが何時も僕の舌を切れ落としてその都度僕は死んでそれから生まれるそのことを早く報告しなくては!